会社組織を運営していく上でこんな悩みはないでしょうか?
– 全体的に従業員の士気が落ちている
– 明らかにやる気のない従業員がいる
– 会社からマネージャーに抜擢されたが、うまく組織を回していけるか不安だ
– 通常の業務に手一杯で従業員一人一人のメンタルのケアまで手が回らない
– 従業員の欠勤や離職が多い
これらは、従業員50人以下の経営者の方や、同程度の規模の部署のマネージャーの方において、よくある悩みだと思います。では、あなたが運営している組織がこんな感じでしたらどうでしょうか?
- 従業員が組織を信頼し、仕事に誇りを感じている
- 一緒に働く人々と楽しみながら仕事ができる雰囲気で、健康的な職場環境である
- 職場にいることで安心感を感じることができ、自分が価値を感じて努力に対して報われる環境である
- 組織に対する誇りを持っている
- 従業員の欠勤や離職が少ない
このような環境だと、従業員の士気ややる気が上がり、効率が向上することが期待できます。
また、働いていて幸せを感じるような職場環境は、ビジネス全体の収益性だけでなく、より良い顧客サービスにとってもより有利になる可能性があるということも報告されています。ある研究では、従業員の士気は職場環境に直接関係していて、職場にいる従業員のストレスや不満が多いほど、生産性が低下すると言われています。対象的に、楽しく仕事ができている従業員は、実りある成果をもたらします。集団で目的を達成する際に、ほんの少し、人との関係性を変えるだけで、全体のダイナミクスが自然と変化してゆきます。一方通行だったコミュニケーションが多様性をもち、効率と生産性が向上していきます。
会社組織を運営する上で、心理カウンセラーがマネージャー・管理職や従業員との関係性を改善し、生産性の向上を促すことによって、効率と生産性の向上を図ることを「メンタルコンサルティング」と呼びます。本書では、アメリカのオハイオ州にある大学院の修士課程を卒業し、LicensedProfessionalCounselor( LPC )と公認心理師の資格を持つ心理カウンセラー・メンタルコンサルタントの笹川佑一と経営コンサルティング会社設立後、累計5,500名以上の指導実績を持つ清水久がこの「 メンタルコンサルティング 」についての解説をしていきます。
第1章では、組織のマネジメントがうまくいかない理由やどう改善していくべきか、についての心理カウンセリング・経営の両方の面から話をします。
第2章では、まだまだ認知が低い心理カウンセリングについて、笹川の大学院時代の経験や日本での問題点を踏まえて解説していきます。
第3章では、どうすれば「メンタルコンサルティング」を活用し経営改善ができていくかを心理カウンセリング・経営の両面から話をします。
本書が、あなたの組織を明るい未来へ導くきっかけになれば幸いです。